建材商社や建設会社向けの法人営業を続けるなかで、「業界知識を生かしつつ、次はSaaSやAIに近い仕事へ移りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。BRANUは2026年9月11日、正社員の給与を6.2%引き上げる方針と、新卒総合職の初任給を月30万円にすることを発表しました。同じ日には建設AI戦略「BRANU AXIS」も始動しており、今回の動きは単なる賃上げニュースではなく、建設DX企業で求められる役割と処遇がどう変わるのかを考える材料になります。

ただし、6.2%のベースアップが今後入社する中途採用者の提示年収にもそのまま適用されるとは発表されていません。本記事では、確定している事実とCareer Central AI編集部の分析を分けながら、BRANUの中途採用を検討するときに確認したい給与、職種、評価制度、働き方、面接準備を整理します。

📄 BRANUの給与改定で何が変わる?6.2%と月30万円の中身

BRANUがTDnetで公表した資料によると、2026年11月1日時点で在籍する正社員を対象に、6.2%のベースアップを実施します。反映は同年11月分の給与からです。また、2027年4月以降に入社する新卒総合職の初任給は、従来より3万円高い月30万円になります。

確認項目会社発表の内容転職者が注意したい点
ベースアップ6.2%対象は2026年11月1日時点の正社員。将来の中途入社者への適用方法は資料に記載されていません
実施時期2026年11月分給与から反映選考中なら、求人票や提示条件が改定後の賃金テーブルを反映しているか確認が必要です
新卒初任給2027年4月入社以降の総合職は月30万円中途採用の最低月給ではありません。第二新卒でも同額とは限りません
引き上げ額新卒総合職は3万円増月給の内訳や固定残業代の扱いは、個別の募集要項で確認する必要があります
業績への影響2026年10月期への影響はなく、2027年10月期予想に織り込む予定継続的な昇給や賞与を保証する説明ではありません

会社は、物価上昇への対応に加え、AIによる業務効率化で社員がより広い業務や高付加価値の仕事を担うようになったことを背景として挙げています。採用・定着と、社員の継続的な成長を処遇面から支える狙いも明記しました。ここまでは会社が公表した事実です。

外部環境と比べても、3万円という新卒初任給の引き上げ幅は目を引きます。帝国データバンクの2026年度の初任給調査では、初任給を引き上げると答えた企業は67.5%、引き上げ額の平均は9,462円でした。調査時期や対象が異なるため単純な優劣はつけられませんが、BRANUが人材獲得競争を強く意識していることは読み取れます。

💡 今回確認できたのは「在籍正社員の6.2%ベースアップ」と「新卒総合職の月30万円」です。中途採用の提示額が6.2%上がると決めつけず、選考で個別に確認しましょう。

✅ BRANU中途採用では「改定後の給与か」を確認したい

転職者にとって最も大切なのは、発表された数字を自分のオファー条件へ正しく読み替えることです。ベースアップは一般に賃金水準そのものを底上げする施策ですが、今回の資料が対象としているのは基準日時点の在籍者。今後採用される人の給与レンジ、オファーの算定方法、固定残業代や手当の変更までは示されていません。

したがって、応募時点では「年収が上がった会社」と一括りにするより、募集要項の更新日と給与内訳を見ることが重要です。求人票が改定前に作成されている場合でも、内定時の提示額には新しい賃金テーブルが使われる可能性があります。一方、掲載レンジが自動的に6.2%上がるとは限りません。これは公開情報を基にした分析であり、会社の確定方針ではない点に注意してください。

特に第二新卒の方は、新卒初任給30万円と自分の提示月給をそのまま比べたくなるかもしれません。ただ、経験者採用では職務経験、担当する役割、ミッションランクなどを踏まえて条件が決まるのが通常です。比較するなら額面だけでなく、基本給、固定残業代、賞与、インセンティブ、各種手当を同じ基準にそろえましょう。

面接やオファー面談では、次のように具体的に質問すると角が立ちにくくなります。「9月11日に発表された給与改定は、このポジションの提示条件にどのように反映されていますか」「月給のうち基本給と固定残業代の内訳を教えてください」「入社後の次回評価と給与改定はいつですか」という聞き方です。賃上げの有無だけでなく、入社後にどの成果を出せば次の昇給につながるかまで確認できれば、働き始めてからの認識違いを減らせます。

💡 新卒初任給は社内の給与水準を考える参考にはなりますが、中途採用の保証額ではありません。比較は年収総額ではなく、基本給・残業代・賞与・手当・評価時期まで分解するのがコツです。

📄 建設DX転職の仕事は営業だけではない

建設DX転職の仕事は営業だけではない

BRANUは賃上げ発表と同じ9月11日、AI戦略プロジェクト「BRANU AXIS」の始動も発表しました。建設DXで蓄積したデータをAIが理解し、業務や経営の判断、行動まで支援する構想です。会社は、AIエージェントから自律的に計画・実行する「エージェンティックAI」、企業固有のデータや判断基準を理解する「コーポレートAI」、さらに企業間のAIが連携するA2Aネットワークへ段階的に発展させる方針を示しています。

公式採用サイトの募集一覧では、2026年9月12日の確認時点で、東京・大阪のフィールドセールスやカスタマーセールス、サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、AIエンジニア、プロダクトマネージャーなど複数の中途採用ポジションを確認できました。募集状況は変わるため、応募時にはリンク先の最新表示を確かめてください。

経験の軸検討しやすい職種職務経歴書で示したい価値
建材・設備・施工会社への法人営業フィールドセールス、カスタマーセールス建設会社の意思決定者、商習慣、導入障壁を理解し、提案を前へ進めた経験
SaaSの新規営業・導入支援フィールドセールス、カスタマーセールス、マネージャー候補商談化率、受注率、継続率などを改善したプロセスと再現性
Webサービス開発サーバーサイド、フロントエンド、テックリード業務要件の整理、品質・速度の両立、チーム開発を改善した実績
AI・データ活用AIエンジニア、プロダクトマネージャーモデルを作るだけでなく、業務への定着や精度・安全性を検証した経験
建設現場の業務改善カスタマーセールス、プロダクト企画日報、工程、写真、請求など、現場情報を整理して負担を減らした経験

この対応表は公式な応募資格の転載ではなく、公開された事業戦略と職種から編集部が整理したキャリア上の接点です。実際の必須条件は各求人によって異なります。ただし、建設業の経験者にとっては、ITスキルだけが入口ではありません。現場で誰が何に困り、どのタイミングで情報が滞り、導入時にどんな反発が起きるかを説明できること自体がドメイン知識(=特定業界への深い理解)になります。

一方、SaaS経験者なら、顧客の利用定着まで支援した実績が強みになりそうです。BRANU AXISが掲げるのは、単にAI機能を販売する構想ではなく、業務や意思決定の変革まで含む取り組み。契約獲得だけでなく、顧客データの整備、利用状況の把握、現場への説明、活用効果の検証まで伴走できる人の価値が高まると考えられます。

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📄 BRANUの給与と一緒に評価制度・働き方も比べる

給与改定に魅力を感じても、応募判断を額面だけで終わらせないことが大切です。公式サイトのキャリア・成長情報では、目標達成率、会社の価値観との適合、次のミッションランクの責任に応じて昇降格を決めると説明しています。営業職は複数ポジションを経験しながらキャリアを積み、技術職はマネジメントとエキスパートの方向を選べるとしています。プロフィット部門には成果連動型インセンティブがあり、全社員を対象とする業績連動賞与も案内されています。

この制度からは、成果と役割の拡大を重く見る会社像がうかがえます。6.2%のベースアップで固定的な給与水準が上がっても、その後の昇格や変動報酬は成果評価と切り離して考えた方がよいでしょう。安定した基本給を求める方も、短期で裁量を広げたい方も、評価指標と目標設定の仕方を確認しておくと安心です。

公式の働く環境ページによると、中途入社者にもメンターによるオンボーディングがあり、四半期に一度のキャリア1on1、書籍・外部研修・Eラーニングなどの支援が用意されています。福利厚生では、条件を満たす近距離居住者への月3万円の住宅補助手当、在籍5年超の社員への月3万円の長期勤務手当などを掲載しています。

働き方には条件差があります。在宅勤務が可能な日数は部署・チーム・入社区分によって異なり、フレックス勤務は開発部署のみ適用と明記されています。つまり「IT企業だから柔軟に働けるだろう」と推測するのは危険です。営業職であれば顧客訪問、出社頻度、担当エリア、転勤可能性を、エンジニアであれば出社日、コアタイムの有無、開発環境を個別に確認しましょう。

💡 給与、評価、働き方はセットで比較しましょう。月給が高くても、評価基準や固定残業代、出社頻度が希望と合わなければ、転職後の満足度は上がりにくくなります。

📝 BRANU中途採用の職務経歴書は「AIを使った」だけで終わらせない

今回の発表で特徴的なのは、会社がAIによる生産性向上と給与改定を同じ説明の中で結び付けたことです。定型作業を効率化し、社員が専門性を生かすコア業務や事業成長に近い仕事へ注力するという考え方。そのため、面接では生成AIツールの利用経験だけでなく、浮いた時間をどの成果へ振り向けたかまで問われる可能性があると考えられます。

たとえば法人営業なら、「議事録作成にAIを使った」だけでは弱く見えます。「面談記録の整理時間を短縮し、その時間で失注理由を分類して提案資料を改善した」「顧客情報の入力ルールを統一し、引き継ぎ漏れを減らした」というように、業務の変化と顧客価値を一続きで説明しましょう。機密情報や個人情報を入力しない運用ルールを決めた経験があれば、安全面への配慮も伝えられます。

建設業界の経験者は、専門用語を並べるより、現場と管理部門の間をどうつないだかを示す方が効果的です。工程変更が電話や紙だけで共有されていた、写真整理に時間がかかっていた、請求情報が現場から経理へ届かなかった、といった課題に対し、自分が誰を巻き込み、何を標準化したのかを整理します。システム導入経験がなくても、Excelの様式統一や会議運営の改善など、データが次の判断に使える状態を作った経験は十分な材料です。

エンジニアの場合は、AI機能の実装数だけでなく、利用者の業務に合わせた要件定義、評価指標、監視、権限管理、誤出力への対処を語れるようにしておきたいところです。建設現場ではスマートフォン利用や通信環境、IT習熟度の差も想定されます。複雑な技術を現場が迷わず使える形に落とした経験があれば、事業との接点が伝わりやすくなるでしょう。

建設業界の顧客・現場理解SaaSの導入・利用定着業務プロセスの可視化生成AI・データ活用部門をまたぐ調整力成果を数値で検証する力

これらをすべて持っている必要はありません。自分の強みを一つ選び、「どの課題に」「どう使い」「何が変わったか」の順で具体化することが大切です。足りない部分は、入社後に学ぶ計画として説明すればよいでしょう。

✅ 応募前に確認するBRANU給与・建設AI転職チェックリスト

応募前に確認するBRANU給与・建設AI転職チェックリスト

最後に、求人票を保存した段階からオファー面談までに確認したい項目をまとめます。特に給与条件は口頭説明だけで判断せず、労働条件通知書に記載された内容と照合してください。

  • ✓ 応募する求人の掲載日・更新日と、給与レンジの最新性を確認する
  • ✓ 提示月給に2026年11月のベースアップが反映済みか質問する
  • ✓ 基本給、固定残業代、超過分の扱い、賞与、インセンティブを分けて確認する
  • ✓ 新卒初任給30万円を中途採用の保証額と誤解しない
  • ✓ 評価指標、評価時期、昇格・降格の判断方法を聞く
  • ✓ 配属予定チームの出社頻度と在宅勤務日数を確認する
  • ✓ フレックス勤務が自分の応募部署に適用されるか確認する
  • ✓ BRANU AXISに関わる具体的な業務範囲と、入社後半年の期待成果を聞く
  • ✓ AI人材育成プログラムを業務時間内に利用できるか確認する
  • ✓ 顧客データや生成AIを扱う際の権限・安全ルールを質問する
  • ✓ 建設業界の経験とSaaS・AIへの関心をつなぐ実績を一つ準備する
  • ✓ 同業他社も含め、年収だけでなく役割・学習機会・働き方を同じ表で比較する

今回の6.2%ベースアップは、BRANUがAIによる生産性向上と人的資本への投資を同時に進めようとしているサインと受け取れます。同時に始まったBRANU AXISを踏まえると、建設業の知識を持つ営業職、顧客の活用を支えるカスタマーセールス、AIを実務へ落とし込むエンジニアやプロダクト職には、接点が広がる可能性があります。これは編集部の分析であり、採用人数の増加を会社が発表したものではありません。

応募を急ぐより、まず公式求人で希望職種が現在も公開されているかを確認し、給与改定後の条件と入社後の期待役割を質問してみてください。そのうえで、自分の業界知識や改善経験が建設AXのどこに生きるのかを言葉にできれば、企業研究と面接準備を一度に進められます。

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🔗 参照元

公開情報は2026年9月12日15時00分(日本時間)に確認しました。求人・制度の内容は変更される場合があります。

🔗 出典・参照リンク

✍ この記事を書いた人

Career Central AI 編集部

転職・キャリア支援の専門チームです。各社の公開求人や採用動向を分析し、応募判断に役立つ情報をわかりやすくお届けします。